デービッドM.ジェイコブズ博士は、20世紀のアメリカ史および文化を専門
とするテンプル大学の歴史学準教授。
ジェイコブズ博士は、1960年代中頃のアメリカの未確認飛行物体に関する
論争事件を研究し始め、この問題に関する35年間以上の主な調査データ
および分析的仮説を蓄積してきた。
1973年以来、ジェイコブズは彼の専門知識と個人的エネルギーの殆ど
全てを、一般的UFO現象と特殊なアブダクション事例を研究する事に対し、
向け続けてきた。125人以上の誘拐体験者を含む総数750人以上の
hypnotic regressions(退行催眠)を指導するなど、ジェイコブズ博士は
世界的に主要なUFOアブダクション研究者の1人。広範囲で主要な調査の
結果、彼はアブダクション体験の最初の科学的類型学を開発した。
UFO Evidence のジェイコブズ博士に関する記述より。その日本語訳。
http://www.ufoevidence.org/topics/DavidJacobs.htm
最近出版されたUFOアブダクション事例を心理学的に否定する本
Abducted :
How People Come to Believe They Were Kidnapped by Aliens
について、ジェイコブズ博士が反論コメントを出しているので転載。
ジェイコブズ準教授は、クランシー氏の新刊
― 同準教授によれば「恩着せがましさに満ちている」―
でとりわけ問題なのは、複数の人が一緒に体験するアブダクション
の現象を取り上げなかった点だと指摘する。こうした事例では2人
以上が同時に誘拐され、それぞれの証言が別の人の証言の
裏づけになっているという。また、アブダクションの研究者がこうした
体験をもっとうまく説明しようと最善の努力を続けていることにも
触れられていないと、ジェイコブズ準教授は語る。
こうした事柄を無視するのはなぜか? それは研究者たちが、
「表面的には、きわめて非常識な話」だと認識しているからだ、
とジェイコブズ準教授は言う。
「こうした現象がどういったものかを説明する約30の説を……
われわれは吟味してきた」が、多くの事例ではたった1つの説明しか
成り立たない――それはアブダクションは現実に起きている
というものだ、とジェイコブズ準教授は語る。
アブダクティーが体験談を作り出すのは、世界に秩序を与えたい
という内なる要求を満たすからだ、とするクランシー氏の説はどうだ
ろう? ジェイコブズ準教授は、馬鹿げていると答え、アブダクティー
が体験を話すと笑いものにされる点を指摘した。
「誰もがこのマイナス面を理解している。得をすることはゼロで、
マイナス面は100%だ」とジェイコブズ準教授。
■ 「宇宙人に誘拐された体験」を心理学的に分析(下)
[Hotwired Japan - 10/19]
http://hotwired.goo.ne.jp/news/culture/story/20051019207.html
もともとはこの記事の一部。
Hotwired Japanでは(上)(下)に分割されてUP。
(上)の方では、”誰も実際には地球外生物に誘拐されていない”
というこの本の説明を全編に渡り載せている。つまりこの本の宣伝を
Hotwiredがやっている。
こういう記事の造り方だと大部分の人は、(上)しか見ないと思われる。
したがって(下)の方に出てくるデービッドM.ジェイコブズ博士の反論の
コメントとUFO Evidenceの記述を抽出して、個人的に勝手にプッシュ。
別にどうでもいいのだが、アブダクションを心理学的に否定するこの本の
著者は、ハーバード大学の博士研究員。つまり昨年不可解な形で死亡した、
ジョン・E・マック博士:ハーバード大学精神医学教授と関係があると言う事。
(このHotwiredの記事、何故かジョン・マックの話は一切出て来ない)
ジョン・マックの方は、UFOアブダクションはおろか、超次元的存在の可能性を
肯定的に言及するなど、この本の否定的見解とはまるで異なる意見の持ち主
だった。上で転載したデービッド・ジェイコブズと同じ。
不可解な死に方で突然死んだ方と、Hotwiredで新刊本をわざわざ宣伝して
もらっている方では、実際上どちらに重みがあるのかは明白。
Related Link:
■ Dr. John Mack Killed ジョン・E・マック博士殺害
http://conspiracy.exblog.jp/1102051/
■ International Center for Abduction Research
ジェイコブズ博士のサイト
http://www.ufoabduction.com/