http://www.philipkdick.com/
聖なる侵入
フィリップ・K・ディック年譜
(早川書房 フィリップ・K・ディック・リポート)
牧眞司"編 の気になる箇所
1928:12月16日シカゴにて、フィリップ・キンドレッド・ディック、二卵性双生児
の片割れとして誕生。
1929:双子の妹ジェーン・シャーロット・ディック、生後四十日あまりで夭折。
1944:バークレー高校に入学。
1946:重い精神的不安に悩まされ、以後二年間にわたりセラピーに通う。
1963:はじめて神秘体験をする。
「スロットのような目をした巨大な顔」が
空からディックを見おろしていた。宇宙の根源的な悪を見た」
と確信したディックは、妻アンとともに監督教会に通うようになる。
1967:堅牢な耐火金庫を購入し、貴重なSF雑誌や切手、レコードの
コレクション、自著や手紙などを収める。
1971:留守中に何者かが家に侵入し、耐火金庫を爆破し、収めてあった
書類を持ちさる。ディックがトラブルを予期して買っておいた拳銃も
なくなっていた。過激派あるいは狂信者のしわざか、FBIやCIAの
強引な家宅捜索なのか。真相は謎。
1974:二月から三月にかけて神秘的な出来事を何度となく体験。そのなかで
神、あるいは「巨大にして能動的な生ける情報システム」
とコンタクトしたと確信し、膨大な記録 Exegesis を書きつける。
1977:フランスのメッスで開催されたSFフェスティバルにゲスト・オブ・オナー
として招待される。神を見たことを公言するスピーチを二時間
喋りつづけ、聴衆を辟易させる。
1981:「ヴァリス」とその続編「聖なる侵入」刊行。
1982:心臓発作で倒れる。3月2日、ディック死去。享年53歳
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ディックは、ある「何ものか」に現実的に長期間監視され、
コントロールされていた可能性がある。
さらに、また別のある「何ものか」と直接接触し、
実際に何かを得たと思われる。
ディックほど、SF映画の原作として、取り上げられ続ける作家は、
他に存在しない。
ハリウッド(ユダヤ系巨大財閥)最大のSF映画原作者としての存在は、
陰謀論 的関心を大いにそそる。
ディック原作映画の一例: PAYCHECK
http://www.paycheckmovie.com/
「光学レンズ」のリバースエンジニアリングという題材が出てくる。
ディックの原作という以前に、もともと「光学レンズ」は、「オーパーツ」
(アッシリア水晶レンズ、その他)として知られる、不気味ネタ。
監督が劇中のSF的描写の殆どを削除したと伝えられる。
記憶が消されて描写が無い部分
=”「光学レンズ」のリバースエンジニアリング”
が、本当は最大に興味深い所。
アッシリア水晶レンズとか Robert Temple の著作とかを事前に
知っていないと、興味は半減する。なにせ劇中で何も語られないので。
「光学レンズ」のリバースエンジニアリングの始まりから、
オールシーイングアイ的タイムマシンの繋がりまで、一般人には
総合的に意味不明のまま終わると思われる。
だが個人的に、この映画の評価は最高クラス。★★★★☆
2005/09/16追記
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